CADソフトを持っていない相手に図面を見てもらう方法
仕事上でお客さんに図面を見せたいけど、相手がCADを持っていないなんて事はよくあるのではないでしょうか?スマートフォンやタブレットが普及してきた現代において、CAD図面をソフトを持たない相手に図面を見せるにはどうしたらいいかを考えてみましょう。
Jw_cadの図面ファイルに対応したCADをもたない相手に図面をメール送信する場合、CADがなくても閲覧できるファイル形式に変換して送る必要があります。ここでは、その代表的な2つのファイル形式と特徴を紹介します。
目次
その1、PDFファイル
PDFは、イラストレータやフォトショップ等でもお馴染み、アドビシステムズ社が開発する電子文書の標準形式です。アドビが無償提供している専用の閲覧ソフト「Adobe Reader」で開き閲覧や印刷ができます。
Windows, Mac OS、iOS. Android対応の「Adobe Reader」がそれぞれ提供されているため、iPhone、iPadなどのタブレットスマートフォンでPDFファイルを閲覧できます。
Jw_cad図面をPDFファイルに変換するには、別途、PDF作成ソフトが必要です。アドビシステムズ社が販売する「Adobe Acrobat」をはじめ無償のフリーソフトまで様々なPDF作成ソフトがあります。ベクター等の無料ソフトのサイトにあるもので十分に対応できると思います。
メリット
PDFファイルを使った場合の良い点としてはJw_cadで印刷した場合と同じ大きさ(縮尺を維持している)、線幅で印刷できるといった事があります。また、ファイルサイズが比較的小さいため、メール送受信が容易であるというのも大きなメリットと言えます。
イマイチポイント
PDFを見るにはデバイス側で「Adobe Reader」等のソフトが必要です。無料で入手する事ができますが、気軽にとは言えません。
その2、JPEG
JPEG形式は、デジタルカメラの写真やインターネット上などで一般に広く利用されているもっともポピュラーな画像形式です。現在販売されているパソコン·タブレット·スマートフォン.携帯電話などのOSや機種に関わらず大抵のデバイスで閲覧できます。Jw_cad図面をJPEG形式の画像ファイルに変換するには、別途、JPEG画像の保存に対応したソフトが必要です。メジャーなところでは「CubePDF」というソフトがあります。
メリット
何と言っても相手側では、なんのソフトも導入する必要がなくみる事ができるという点でしょう。PCやスマートフォンやタブレット端末はもちろんの事、小さい画像であれば携帯電話でも閲覧する事ができる点が最大のメリットと言えるでしょう。
イマイチポイント
イマイチなポイントとして一番最初にくるのは、やはり縮尺を維持できないという点でしょう。また、元図面の用紙サイズが大きいほど、ファイルサイズが大きくなるなるといった点もイマイチなポイントになります。作成する画像の解像度が低いと粗くなり、細部がつぶれて見えにくくなります。解像度を高くすることでつぶれを防止する事はできますが、やはりファイルサイズが大きくなるので設定が難しいところです。