CADとエクセルでの変換
機械の製作図をはじめ、ほとんどの完成品の図面には製品を構成する部品や各部品の
材質・型番などを一覧で表示した構成表が必要となります。ここで、構成表そのものは
作成の利便性からエクセルを使うことが一般的と思いますが、作成データをCAD上に
移設する際、文字化けや表が崩れてしまうなどの問題が生じることが多く、スムーズな
データ移行を行うことが課題として挙げられます。
そこで、エクセル・CADそれぞれで作成したデータを形を崩さずやり取りする方法について説明させていただきます。
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CADデータをエクセル変換する場合
変換するCADソフトの種類によって段取りが変わります。、Auto CAD と
JW CAD の場合について説明します。
Auto CAD の場合
Table形式でデータを作成している場合
・コマンドラインにTable Exportと入力
・プロンプトが表示されたら、変換したい表を選択する
・ファイルの「名前を付けて保存」を選択し、任意のファイル名を入力してCSV形式
でデータを保存する
・エクセルファイルを起動させ、先ほど作成したCSVファイルを開く
・表の書式設定を調整するなどして、開いたデータを必要な形に変形する
・「名前を付けて保存」を選択し、XLSもしくはXLSX形式でデータを保存する
属性を持った複合図形で作成されている場合
・属性書き出しを示す「DDATEXT」コマンドを選択し、ファイルをテキスト形式で変換する
・マルチテキストをダブルクリックし、マルチテキストの編集モードを起動させる
・変換したいデータ範囲について、「全てを選択→クリップボードにコピー→貼付」の順
に操作して、エクセルファイルに貼り付ける
テキストスタイルの集まりである場合
・変換したい箇所を選択し、Express tool のtxt2mtxt コマンドからマルチテキスト
方式に変換する
JW CAD の場合
基データがJW の場合、データ変換を行うフリーソフトがあるので、そのソフトを
使うのが最も効率的と考えます。操作方法は以下の通りです。
・JW でデータを開き、クリップボードに画像としてコピーする
・エクセルファイルを開き、「形式を選択して貼付」から拡張メタファイルを選択してデータを貼り付ける
エクセルデータをCADに変換する場合
一方、エクセルのデータをCADに変換する場合、ファイル変換ソフトを使うのが
最も効率的です。ネット上では様々なフリーソフトが出回っておりますが、フリー
ソフトの一例として、「エクセル-DXFコンバータ」が挙げられます。
・特徴ここでのデータの形とは、文字の折り返し機能・添え字・行の高さや線の色・ 太さ行間寸法などを指します。
・エクセル-DXFコンバータの特徴として、エクセルで作成したデータをフォントや表寸法を指定して DXFファイルにアウトプットすることで、エクセルで作成したデータの形を崩すことなくCAD上に取り込むことができます。
・取扱いにおける注意点
次に取り扱い方について説明します。まずは、使用するにあたり、コンバータを
エクセルにアドイン登録する必要があります。
この他にも、エクセルデータを直接CADに書き出す方法もあります。手順として、
表のアイコンから「挿入オプション」の「データリンクから開始」を選択します。
そして、データリンクの名前を決めたうえでデータを保存します。
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