〔AutoCAD〕26. 非表示・フリーズ・ロック
画層がたくさん使われている図面で、この「非表示」「フリーズ」「ロック」は大変便利な機能で、図面を見やすく編集しやすくできますので是非覚えて下さい。
目次
【表示・非表示】
電球の様なアイコンで、そのレイヤーを表示・非表示にすることができます。非表示にすると作図ウィンドウからその画層に設定されているすべてのオブジェクトが表示されなくなり、また印刷もされないです。もう一度アイコンをおすと表示されます。
【フリーズ】
太陽と雪の結晶の様なアイコンで、そのレイヤーをフリーズすることができます。フリーズするとその画層に設定されているすべてのオブジェクトが一時的になくなります。選択や編集することもできません。
【ロック】
鍵のアイコンで、そのレイヤーをロックすることができます。ロックされた画層は編集することができません。また画面上でも薄く表示されます。印刷や選択することは可能です。動かしたくないオブジェクトがあるレイヤーなどに使用すると便利です。ロックされたオブジェクトをコピーしようとすると、コマンドウィンドウに「○個はロックされた画層上にあります。」と表示され、ロックされたレイヤーのオブジェクト以外が選択されます。
※非表示とフリーズの違い
この非表示とフリーズの違いは私も知ったのはずいぶん後でした。「両方画面から消えて見た目は同じ」と思いがちですが、実は違うのです。
非表示は画面上から見えなくなるだけで、データとしては残っているのです(つまり選択できる)。オブジェクトが見えないので普通に選択はできませんが、クイック選択で選択すると非表示になっているオブジェクトも選択されていることになっています。また、再作図コマンドでは非表示レイヤーも見えていないだけで再作図されています。
しかしフリーズでは画面上からも消えますし、データとしても一時的にないものとみなされます。クイック選択で選択もできませんし、再作図コマンドを使用してもフリーズしているレイヤーには意味がありません。
注意してほしいのは、非表示にしていてクイック選択でたとえば○をまとめて削除する場合など、非表示レイヤーに○があればそれも選択されて削除されてしまうことです。画面上に表示されていないので気付かずに作業を進めてしまう恐れがあります。
「非表示」「フリーズ」「ロック」を使いこなせると作図スピードも一気に速くなります。効率よく作業できるようにこれらを使えるようになりましょう。