〔AutoCAD〕36. 文字スタイル
目次
【文字スタイルとは】
文字スタイルとはフォントやサイズや効果などを設定してスタイルとして保存できる機能です。図面を見やすくするためにも、1つの図面で使用するスタイルを決めておくことをおすすめします。
既定のスタイルは「Standard」でフォントはビッグフォントに設定されています。
【AutoCADのフォント】
文字スタイルを説明する上で、まずフォントを理解しなければいけません。AutoCADのフォントは2種類あって、「SHXフォント」と「TrueTypeフォント」です。フォントの説明をすると長くなってしまうので簡単に説明すると、SHXフォント=AutoCAD独自のフォントで、シンプルな線でできたフォント、データ量が軽い、特殊な記号(㎡や①など)が使用できない。
TrueTypeフォント=MSゴシックや明朝など、なじみのあるフォントで文字に太さがある、読みやすい反面文字が強調して見える。といった違いがあります。また、SHXフォントで日本語の全角文字を使用するさいは、ビッグフォントにしなければいけません。
「SHXフォント」と「TrueTypeフォント」もメリットとデメリットがあるので、どちらを使用するかはおまかせします。私個人としては、MSゴシックがすきなので「TrueTypeフォント」を多用しています。
【文字スタイルを作成する】
では文字スタイルを作成してみましょう。「TrueTypeフォント」のMSゴシックを使用したスタイルを作成してみます。
メニューバーの”形式”→”文字スタイル管理”を選択すると、文字スタイル管理タアブが開かれるので、ここで設定していきます。スタイル欄に既定の「STANDARD」があると思いますが、これは触らずにそのままにしておきましょう。
①の「新規作成」で新しいスタイルを作成します。スタイル名を分かりやすいように「MSゴシック」と入力します。するとスタイル欄に「MSゴシック」のスタイルが追加されましたね。これを選択して、②の「ビックフォントを使用」のチェックをはずします。するとフォント名から「MSゴシック」が選択できるようになります。「ビッグフォントを使用」にチェックが入っていると、SHXフォントしか選択できません。
サイズや効果はここでは設定しなくていいでしょう。最後に「適用」「閉じる」で「MSゴシック」のスタイルができました。
【文字スタイルを使用する】
ではさっそく作成した「MSゴシック」のスタイルを使用してみましょう。
ドッキングツールバーで「スタイル管理」を表示しましょう。
上図の文字スタイルコントロールで「STANDARD」と「MSゴシック」が選択できます。ここを「MSゴシック」にすると、今後作成する文字はこのスタイルになります。また、★マークをクリックすると、文字スタイル管理タブを開く事ができます。