〔AutoCAD〕46. ブロック編集
【ブロック挿入時に尺度変更】
オブジェクトの縦・横比を変更した場合は、ブロック機能を利用しましょう。
尺度変更コマンドでは縦・横比は均一な尺度変更しかできませんが、ブロックにすると「ブロック挿入ダイアログボックス」の尺度で、X・Yの値を入力することができます。
既定ではX・Y・Zすべて1になっているので、たとえば縦方向はそのまま・横方向のみ半分にしたい場合は「X=0.5,Y=1,Z=1」を入力します。
(Zは奥行きで3Dのみに使用しますので、そのままの1になります。)
まとめると、変更したいオブジェクトを選択して「Ctrl+C」でクリップボードにコピー→「Ctrl+Shift+V」でブロックにしてペースト→ブロック挿入コマンド”INSERT”でX・Y尺度を設定→分解コマンド”EXPLODE”になります。
【ブロック編集】
ブロックの名前を変更したい場合は、コマンド”RENAME”を利用しましょう。ブロック以外にも様々な名前の変更が可能です。
ブロックの中身を編集したい場合は、「ブロックエディタ」を利用します。メニューバーの”ツール”→”ブロックエディタ”、もしくはコマンド”BEDIT”かショートカット”BE”で「ブロック定義を編集ダイアログボックス」が開きます。編集したいブロック名を選択しOKをおすと、「ブロックエディタ」が開きます。これはモデル空間とはまた別の独立した環境になります。というと難しいですが、ブロックだけを編集するブロック専用の空間と思って下さい。
図のブロックエディタ内でブロックの編集を行います。画層や色の変更もここで行いましょう。編集が完了したら①の「ブロック定義を保存」をクリックし、②の「ブロック定義を編集または作成」をクリックすると、ブロックエディタから抜けモデル空間に戻ります。変更したものを保存せずに戻りたい場合は、①の保存をせずに②で「変更を破棄し、ブロックエディタを閉じる」を選択してください。
ブロックを編集すると、図面内で使われている同じブロックすべてに編集が適用されます。もしブロック1つだけを編集したい場合は分解するか、③の「ブロックに名前をつけて保存」にしましょう。同じ名前のブロック=同じ形のブロックです。
またブロックには属性定義ブロックというものもあります。作成したブロックに属性定義を付けることで、文字を自由に変更したりすることができる便利な機能です。図面枠や表などに利用することができます。