29.包絡処理
この章は包絡処理について解説します。
図形を様々な方法で包絡する
包絡処理コマンドの選択方法はアイコン(図-1)を押下げします。また、KEYコマンドでは【Q】を押すことで選択出来ます。タイトルバー⇒編集⇒包絡処理でも可能ですが、慣れてきたら【Q】コマンド選択が良いです。非常に頻繁に使用するコマンドなので左手操作で作図スピードも格段に上がりますし練習しましょう。
包絡処理とは同一属性同士で線の端点を範囲指定した場合に接続したり、部分削除したりすることが出来る機能です。コツがありますのでこのコマンドについては特に練習が必要です。作図するのに必要な図形を描きます。1000角の四角形を《直線、点線、鎖線、補助線》の4種類を作図してください。各四角形の左下、右上の角を切取消去して下さい。(図-2)のようになれば準備完了です。
コントロールバー操作 (図-3)
☆ 条件設定では、各線種を選択して包絡処理することが出来ます。(図-4)対応する線種を選択して下さい。包絡は【同一属性で同一線種】を包絡処理することが出来ますので違う線種同士は包絡出来ません。
☆ 包絡コマンドを押下げし、左上の実線の角が欠けた四角形全体を選択します。選択方法は左クリックで範囲選択します。(図-5)全体を選択すると交点が全て繋がり四角形になります。一度元に戻し今度は右上の角が欠けた部分のみ選択すると、右上のみ繋がります。このように範囲選択の箇所によって包絡処理方法が変化します。他の線種は(図-4)のボタンで選択すると実行可能になります。
☆ 十字図形を包絡処理:今度は(図-6)の図形を作図して下さい。包絡コマンドを選択し十字の中間部分のみを選択(図-7)するとL型の図形が4つになります。(図-8)元に戻し今度は全体を包括処理すると四角形になります。他の包絡処理方法でも試してみましょう。
☆ 上記の図形(図-6)で様々な位置で包絡処理します。(図-9,10)は上部図形の中間と下部図形全体を包括処理した場合、(図-11,12)は上下ともに包括処理した場合です。
少し複雑な図形の包絡処理も実行してみます。(図-13)のような図形の場合はどのように処理されるでしょうか。全体を包絡処理すると、吹き出しのような図形に変形します。(図-14)包絡に慣れてくるとコーナー処理や消去が効率良く行えるようになるのでいろいろな図形を試して慣れてください。