CADの資格って独学できる?
目次
CADを独学で勉強して、習得できる?
答えは「イエス」です。
CADでは「製図」・「CAD操作」の2つの勉強をする必要があります。
独学の勉強で、一番難しいのはモチベーションを保つことでしょう。しかし、やる気さえあれば、誰にでも習得することのできる分野です(ただし、向き不向きはあります)。文系の人でも習得できますが、絵を描くのが得意な人の方が、物体の形を捉えるのは容易でしょう。また、中学レベルの図形問題くらいは理解していることが必要となるでしょう。
しかし、CADをいちから完全独学するのか、資格試験のみ独学するのかで話は大きく変わります。
資格試験を独学で勉強する
資格に限った話なら独学はそう難しくありません。資格のテキストを買って勉強しましょう。
まとめて勉強時間が取れないと、なんだかんだで半年くらいかかるかもしれません。しかし、暗記さえできれば大丈夫です。
CAD操作はスクールで勉強した方が楽です。本には紹介されていないようなコマンドや右クリックからの操作、業界の実情など、先生が教えてくれます。また、いつもつまづいてしまうような自分の癖や思考法は、意外と他人に指摘されることで気が付くものです。
大手パソコンスクールではWinヒューマンアカデミーナガセなどが有名です。コースによっては、入門編から段階的に受講できるものもあったりしますから、少しずつコースを受講していくのも賢いと思います。
また日建学院などではWeb講座があり、自宅にて比較的安価に勉強できます。
完全独学する場合
完全独学する意思の強さを持つ方を、当サイトは応援します。
完全独学に必要なもの
①CADのテキスト
一冊買った方が楽です。AUTOCAD、DraftSight、JW-CADなど教則本が書店でも市販していますので、実際に手に取って、わかりやすそうなものを選びましょう。補う形でWebサイトを利用するのがいいでしょう。
②資格用テキスト
これを丸一冊勉強できれば資格自体は合格できるレベルになります。過去問は本に付録されているもの以外にも数年分探してきて、時間を図って繰り返し挑戦しましょう。
③PC
空き容量が少ないと、ダウンロード時に固まったり処理が遅くなったりしてイライラします。容量の整理をするか、外付けで容量を増やすなどして対策しましょう。
④ソフト
AUTOCADを持っていなければ、フリーソフトをダウンロードしましょう。
フリーソフトの紹介サイト「窓の杜」や、直接フリーソフトのサイトを検索し、ダウンロードします。おススメは「DraftSight」です。建築系に進みたい方は「JW-CAD」のシェアが高いのでこちらもいいでしょう。
⑤図面
実際に企業で使っているのに近いような、無料のCADデータをダウンロードできるサイトがあります。簡単な図面に慣れたら、できるだけ高度なデータに触れてみて、画層や図面の構成をよく確認しておきましょう。
独学のデメリット
CADをいちから独学しようと思うと、目標を決めてこつこつ進められるか、わからないときに自分で調べて解決できるかという点が難関であると思います。わからなくなってやる気がなくなって、勉強が中断してしまう…。CADに限ったことではありませんが、こういったことが最も難しい点ですね。
また、実際にCADを使った仕事を経験したことのある人に出会えるわけではないので、業界の現実を知る機会がありません。せっかく勉強して未経験で仕事につけても、こんなはずじゃなかった・・・とがっかりしてしまうことのないように、CAD業界の声を聴けるようにSNSを利用するなど工夫してして情報を集めることも重要です。
独学のメリット
一方で時間に余裕のある時に進められる勉強に費用もかからないというメリットもあります。進行表を作って勉強の進み具合を管理して少しでもソフトにさわって慣れていくことが大切です。
のちのち仕事にしようと考えるなら、業務上では一日中CADとにらめっこ、ということも大いにあり得ますので、勉強をしている間もなるべく一度に長く時間をとれるように調整した方がいいでしょう。