図面を見てみたい!無料でダウンロードできる?
CADの操作に慣れてきたらふと思うのが、「本物の図面ってどんなものだろう?」ということです。
基本的には図面というものは企業に属し、企業ごとに作図やレイアウトのルールがあるものです。ですから、「これが正しい」というのはJISなどの公的規格はあれど、図面の描き方はさまざまに異なっています。
私が企業において設計補助の業務を行っていたときは、図面は既存のものを使い修正を施して、新しく図面として登録しました。加工は外部業者に委託しましたが、その際はPDF化した図面と、モデルの一画層のみDXFのデータを添付して送っていました。業者とはいえ、あまり生データを流出させたくないということで、図枠や画層のデータは外に出さないということに感心した記憶があります。
と、いうわけで、CADのデータは企業において財産であり、企業秘密であるものです。一般人がデータに触れる機会というのはほとんどないのが現状です。
ところが、インターネット上には無料でCADデータをダウンロードできるサイトが存在しています。CADの道を志すものとしては一度見ておきたいところです!
データをダウンロードしても、開くソフトがないと意味がありませんから、フリーソフトを用意しておきましょうね。
目次
おススメできるCADデータサイト
実際に図面を見てみて、おすすめできるサイトを紹介します。
web2CAD
企業からの善意によって自社製品のCADデータを公開されているサイトです。これこそ本物の機械CADデータです。ぜひ登録してダウンロードしてみてください。しかし、高度すぎてデータを手に入れられてもなんともできないというのが正直な感想でもあります。プレビューでモデルが回転するので、図面の各面と照らし合わせてみるのがいいでしょう。
AutoCAD、Inventorの操作講座もあり、わからない部分は勉強しながら理解できそうです。
登録は住所~メールアドレス、企業名まで必要ですが、個人でも登録できますので問題ありません。
ダウンロードまでの手順がやや複雑に感じました。
CADJapan.com
http://www.cadjapan.com/caddata/
建築、土木、設備のデータリンクサイト。
大塚商会が運営しています。提携企業のCADデータをダウンロードできます。建築系の企業のデータを見ることができる貴重なサイトです。
ダウンロードにはデータ提供企業によってユーザー登録が必要であったりなかったり、異なります。
CAD-DATA.com
個人の所有しているデータを共有する目的のサイトです。
拡張子ごとに検索ができるので無駄がありません。
建築・土木・インテリア系の「絵」(姿図)としてのデータが多く公開されている印象です。
なにか実物を実際に計測して、図面を描いている人がいるようです。このようなやり方はトレースの練習として有効だと感じました。
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