寸法・文字・線のサイズ調整方法

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寸法・文字・線のサイズ調整方法

寸法の大きさと図面の縮尺は関係しています。図形の大きさが、用紙に印刷するとした場合どのくらいの尺度になるかで、図形と寸法の矢印・文字の大きさのバランスがおかしくなってしまいます。

、こういったサイズの調整方法について解説していきます。

尺度については、以前の記事 縮尺と尺度変更の考え方 も併せてごらんください。

目次

寸法のサイズ調整

寸法を入れる際に、図面化するかどうかでこだわり具合は異なります。

 図面関係なく図形を作成する場合

特に図面化することがなければ、作図した図形の大きさに対して寸法文字や矢印のサイズが合わない時は、寸法設定を変更して適切な大きさに直しましょう。

寸法スタイルの矢印と文字の大きさを変更します。初期設定は2.5くらいになっていますので、大小に適宜サイズを変えて調整してください。

メニューバー「寸法スタイル」-作図スタイル-寸法-矢印-サイズ

メニューバー「寸法スタイル」-作図スタイル-寸法-文字-文字設定-高さ

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図面作成、印刷を行う場合

図面として作成するのであれば、矢印や文字サイズはそれぞれ初期設定の2.5のまま~3くらいが適切です。サイズはいじらず、寸法尺度の設定変更をしましょう。1:20(1/20縮尺)なら「20」、2:1(2倍尺)なら「1/2」とします。

メニューバー「寸法スタイル」-作図スタイル-寸法-フィット-寸法尺度-尺度係数

注釈や角度寸法のサイズ変更に関しても同様にこの作図スタイルの項目を変更すればよいです。

 線のサイズ調整

線の種類のうち、破線や一点鎖線を使用する場合、尺度が合わないと寸法と同様に線の途切れている部分がつぶれてしまい直線に見えてしまいます。

このようなときは、グローバル線尺度という項目を初期設定の1.0000から、大小に変更することできちんとした鎖線にすることができます。

メニューバー管理タブ「オプション」-作図設定-動作-線種パラメータ-グローバル線尺度

グローバル線尺度の場合は全ての線に対して設定が変更されますが、対象の線種の数が少なければ、直接選択して線のプロパティ「線尺度」から個別に変更してもよいです。

部分拡大図

部分拡大図とは、図面の中で一部細かくなっている部分を拡大して表示する方法です。そのままでは図形の形状が把握できず、スペースの関係でうまく寸法も入れることができないので、別の部分を使って補助的に図示します。

製図のルールで、寸法は重複して入れることができないため、部分拡大図を作成する場合は、部分拡大図の部分にのみ寸法を入れます。

仮に図のように、部分拡大図「A」の部分を上部にコピーして2倍に拡大して作図すると、拡大図の部分は寸法も含め、すべて正しい値の2倍になってしまいます。そのような時には、誤った寸法を選択し、プロパティの「単位系」「寸法尺度比例」の値を「1/2」にして、拡大した分のつじつまを合わせます。

拡大図「A」の文字も2倍になったので、こちらは「文字の大きさ」を1/2にして表記をそろえましょう。

最後に元の図形の寸法を削除して(重複しないため)、拡大図部分の寸法の表記を見やすく整えて完成です。

寸法値の上書き

プロパティでは、実際の寸法を無視して新たに寸法値を入力することも可能です。その場合は「文字」の「文字上書き」欄に直接値を入力します。

このような寸法の値の操作は、自分で理解していれば問題ないですが、他人の作図した図面を修正するときなど、理解しにくいことがあります。正しく寸法の値と修正してある値の違いをつかむようによくプロパティや寸法スタイルの設定を確認しましょう。
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