CAD のレイアウト作成
CADで表示される画面をレイアウトと呼び、オブジェクトの線の太さや印刷時の縮尺を設定するのに重要な役割を果たします。そこで、今回はCADでのレイアウトの設定方法について説明してゆきます。
CADでのレイアウト作成方法
CADでのレイアウトを新規で作成する方法について、AutoCADでの操作方法を例に挙げて説明します。
レイアウトに一つビューポートを設定し、尺度を設定して図面枠を配置する方法です。
まず、A3の1:100図面とA3の1:1図枠の2つのファイルを用意して、図面を1:100で表示します。図面の表示方法は次の通りです。
・A3を1:100図面で開きます。
・「レイアウト」タブをクリックし、レイアウトに切り替えます
・「レイアウト」タブを右クリックします
・「ページ設定管理」を選択します
・「修正」タブをクリックします
・プリンタの名前、用紙をA3、尺度を1:1に設定し、「OK」をクリックします
・ビューポートを選択し、右上のグリップをクリックしてビューポートの範囲を変更
します。(画面上で、破線の矩形が印刷可能領域となります)
・v左下のグリップをクリックしてビューポートの範囲を変更します
・「ペーパ」タブをクリックして、モデルに切り替えます
・モデルの切り替え操作を行った後、図面を画面中央に移動します
・「選択したビューポートの尺度」タブをクリックして尺度を調整します
・尺度を1:100に設定します
・尺度を設定後、「ビューポートをロックする」タブをクリックして尺度をロックします
尺度をロックすると、通り芯が実線に表示され、ペーパー空間を1:1、モデル空間を1:100に設定されます。その後、線種設定に移ります。
・「形式」タブを選択し、「線種設定」をクリックします
・「尺度設定にペーパー空間の単位を使用」タブをクリックしてチェックを外します。
(表示されない場合は、「詳細を表示」タブをクリックします)
・「表示」タブを選択して、「全再作図」をクリックすると、通り芯が一点鎖線で表示されます
次に、A3の1:1図面枠をペーパー空間に配置します。配置手順は次の通りです。
・「モデル」タブをクリックして、「ペーパー」に表示を切り替えます
・「挿入」タブを選択し、「ブロック」をクリックします
・「参照」をクリックしてA3サイズの図面枠で作成したファイルを選択し、「OK」をクリックします
・画面上の任意の場所をクリックして、図面枠を配置します
ここで、図枠とビューポートが重なってしまった場合は、レイアー設定を用いてビューポートを印刷しないよう設定します。設定方法は、下記の手順で進めてゆきます。
・「形式」タブを選択し、「画層管理」をクリックします
・現在の画層が画面に表示された後、予め作成されている「0ビューポート」を選択して右にスクロールし、印刷のアイコンをクリックします。すると、印刷不可能の設定になります。
・「修正」タブを選択し、「オブジェクトプロパティ管理」をクリックします
・ビューポートをクリックして選択します
・ビューポートを選択して、画層を0ビューポートに変更します
・「ファイル」タブを選択し、印刷プレビューをクリックします。
(ビューポートが非表示となり、画面を印刷しても出力されません)