3Dcadシステムの価格について
3Dcadシステムを導入する際には、一般的なワードやエクセル等のソフトと異なり、様々な費用が発生します。ここでは3Dcadシステムを導入するうえで発生する費用を解説します。それぞれの費用をよく検討し、総合的な価格を明確にしたうえでシステムを導入する必要があります。
目次
ソフトウェアライセンス費用
まず初めに考慮するのはライセンス費用です。通常は1シートあたりの費用を表示されています。また、ライセンス契約には大きく分けて、そのソフトを一つのパソコンで固定して使用するノードロックと言われる契約と複数名が様々なパソコンで使用するフローティングライセンスいう形式があり、この契約方法でも価格が異なります。
メンテナンス等の保守費用
多くのCADシステムの場合、保守費用を毎年支払う必要があり、保守契約を結んでいないとメンテナンスや質問の回答をしてもらえなくなり、バージョンアップにも対応できません。一度保守契約を解約して数年後にバージョンアップをしようとすると保守契約を結んでいなかった期間をさかのぼって費用を払う必要があります。
サポート費用
一般的に3Dcadシステムは開発元からではなく、代理店から購入します。そのため代理店に対してサポート費用を支払う必要があります。
ハードウェア費用
3Dcadを使用するためには、ハイスペックなマシンを使用しないと、使用できません。仮に動いても動作が遅く非常に生産性が悪くなります。したがって、3Dcad専用のマシンを購入する必要があります。cadシステムの販売代理店等ではマシンのリースもあるため、リースで対応しても良いです。
教育費用
初めて3Dcadシステムを使用する場合は、たいていの場合、何から手をつけてよいのかすらわからないこともあります。solidworks等のシステムについては多くの書籍が販売されておりますが、基本的には補助教材と考えた方がよく、販売代理店等が用意するトレーニングを受けて、操作方法をマスターする必要があります。
コンサルティング費用
必須項目ではなく、時間をかければ自社で解決策を見つけることが可能な場合もありますが、実際に教育を受けて使用方法はわかったけど、どのように適用するのかわからないことも多くあるため、解析ソフトとの連動やモデリング以外の様々な用途に使用したい場合は、コンサルティング費用を支払った方が早く解決することが多いです。
3Dcadシステムを導入するときの価格一例
3Dcadシステムを導入する際に必要な費用を前述しましたが、実際に年間にかかる価格の一例を示します。
初年度
ソフトウェアライセンス料:100万円
年間保守契約:20万円
サポート費用:20万円
ハードウェア費用:40万円
教育費用:20万円
コンサルティング費用:50万円
合計250万円 各価格は参考ですが、1シートを購入するためには年間でこの金額程度の費用が発生することになり、ソフトウェア以外の項目が非常に高いことが分かります。
2年目以降
ソフトウェアやハードウェアの初期投資分の費用は発生しなくなります。多くの場合は年間保守費用とサポート費用のみ発生しますが、コンサルティングが引き続き必要な場合は継続して契約することになります。