[AutoCAD]オリジナルのカスタマイズを同バージョンに移行したい方に
AutoCADは、自分のアイコンの表示の仕方や、コマンドを作成したりなどと、様々なカスタマイズが可能です。AutoCADを使用する中で、多くの方が少なからず、オリジナルの仕様にカスタマイズすると思います。しかし、その内容は使用環境が変わってしまうと、また初期設定の状態になります。そこからまた自分仕様に一から組み立てることは非効率ですし、仕事とはまた別の作業になってしまいます。ここでは、異動や転勤などで、使用パソコンが変更になってしまった場合など、パソコン環境が変わっても、カスタマイズの形式を移行できる方法をお伝えします。今回は、AutoCADのバージョンが同じ場合の設定方法を説明になりますのでご注意ください。
同バージョン同士の移行
まずは、現在使っているAutoCADからの「カスタム設定」を書き出す方法を説明します。移行するにあたって、そのためのデータを作成する必要があるためです。
データを書き出すのは、AutoCADの中の機能ではなく、プログラムからの操作が必要です。
今回はWindowsでの場合を説明します。
まずWindows7の場合、タスクバーのスタートボタンをクリックします。すべてのプログラムの中から、使用しているAutoCADのフォルダをクリックすると、その中に「カスタム設定をマイグレード」という項目があるので、そちらをクリックします。
Windows8の場合は、すべてのアプリの中から、「AutoCAD 設定を書き出し」を選択しましょう。そうすると「ダイアログボックス」が表示されるため、「書き出し」ボタンをクリックします。保存先は、任意の場所をしましょう。
書き出しが完了すると、ダイアログボックスに「マイグレーションパッケージは正常に保存されました」と表示されるので、OKボタンをクリックし終了します。自分が指定した場所に、データが作成されているか確認しましょう。
移行したいAutoCADで設定を読み込む
Windows7の場合、書き出しと同じように、タスクバーのスタートボタンをクリックし、すべてのプログラムの中にある、AutoCADの項目を探し、その中にある「カスタム設定をマイグレード」から「AutoCAD 設定を読み込み」をクリックします。
Windows8の場合も、書き出しと同じくすべてのアプリの中から、「AutoCAD 設定を読み込み」を選択します。ダイアログボックスが表示されるので、あらかじめ書き出しをしていたカスタム設定ファイルを選択し、「開く」ボタンをクリックします。この時、選択するファイルの形式は、Zipファイルとなっています。読み込みが完了すると、ダイアログボックスに「マイグレーションパッケージは正常に読み込まれました」と表示されるので、「OK」ボタンをクリックして終了します。そうすると、ブラウザが開き、カスタム設定の読み込み(マイグレーション)を行った結果の詳細が表示されます。右上の「×(閉じる)」ボタンをクリックして閉じましょう。カスタム設定の読み込みが終了し、次にAutoCADを使用する際に、設定が適用された状態で使用することができます。