iPad proで3Dモデリングができる?!
3Dモデリングは、デザインや機械、建築設計など幅広い分野で使用されています。それらは、パソコンを使用して制作するというイメージは多くの方が持っていると思います。しかし、タブレットの進化により、iPad proとApple pencilでも、3Dモデリングをアプリをダウンロードすることによって可能となり、より手軽に場所を問わず、初心者の方にも扱いやすくなりました。3Dモデリングを苦手とする設計者の方も、タッチパネルにスケッチを描くように制作するのはスマホに慣れてる方も多いので、取り入れやすいでしょう。
目次
マウス操作と指先で操作という違い
3Dモデリングは、パソコンと専門の3DCADを使用するのが一般的です。この場合、必ずパソコン環境が必要になるのと、画面をみてマウス操作をするとうのが通常です。まず、初めて3DCADを導入しようという場合、ソフトの選定も必要になります。無料のソフトも複数ありますが、専門的なソフトは高額なものもあるので、気軽にインストールできません。さらにマウス操作は、ある程度知識と経験がないと、スムーズに操作できなかったり、まず自分の使いたい機能がいったいどこにあるのかわからないなど、なかなか思うように進まないという問題が発生します。
それだけではなく、パラメータを数値入力する際にも、確実な専門知識が必要となり、座標入力について、XYZの概念と、与える確実な数値について考える必要があります。さまざまな問題から、3DCADを使用した制作をあきらめてしまうケースもあり得ます。
タブレットでは、マウス操作ではなく、指やデジタルペンでの作業になります。ラフにデジタルペン描いた形状を、指で平面垂直になぞることで立体を作ることができるので、感覚的にモデリングが可能です。大きさや高さの調整もデジタルペンで自在に操作できるので、手で立体を作るような感覚で作業できることがメリットです。
3Dモデリングができるアプリ「Shapr3D」
iPadで3Dモデリングが可能となる「Shapr3D」というアプリは、なんと無料で使うことができます。ただし、3Dモデリングの描画機能のみとなっています。練習などにはこちらで十分です。AutoCADなどのCADソフトと互換性があるデータの作成や、無制限にモデリングを作ったり、高画質でデータを出力したい場合など、本格的に使用したい場合は、アプリ内課金で月額2,400円、または年額11,800円を支払う必要があります。なお、教育や研究目的での使用であれば課金の免除を受けられます。
専門知識がない初心者でも扱いやすい
iPad pro、Apple Pencil、Shapr3Dの3つを使えば、専門知識が不足している初心者の方でも、3Dモデリングを行うことができます。3Dモデリングのスキルは、ものづくりをする中で必須です。イメージしている試作品を3Dで視覚的に確かめることができれば、具体的な完成までの流れも決めやすいですし、効率的に進めることができます。
使える場所も問わないので、プレゼンをしながら、その場で簡単な設計変更も可能です。このような利点から、iPad pro、Apple Pencilを使った3Dモデリングは、もっと普及していくと思われます。