設備系3DCAD「rebro」のオペレーターになる
現在、建築設備業界で働いているけれど「rebro(レブロ)」は使用したことがない、未経験だけど建築設備業界で働くことを目指してる方などいらっしゃると思います。設備系のCADはいくつかありますが、「rebro(レブロ)」を使用してる企業は多くあります。建築設備というのは、主に電気設備の機器や配線、空調設備の機械、配管、ダクト、衛生設備の配管などのことです。これらを設計するのに、例えば天井裏の狭いスペースに納める場合、ルートの高さの調整やサイズの変更などが必要です。3DCADでは、それらを視覚的に見ることができるため、より正確な設計が可能です。また、設計には様々な解析が必要となりますが、そのための機能も兼ね備えています。レブロを使っている現場では、レブロを扱えるCADオペレーターの存在も必要です。専門性のあるCADが扱えるとCADオペレーターの価値としても差別化できるため、働き先を探すときに有利です。
「レブロ」の概要
「レブロ」は株式会社NYKシステムズという会社が開発、販売している日本製のCADです。
実際にどんな機能があるのか具体的に説明します。
1. 3Dモデルデータ機能
一つの3Dモデルデータから平面図や断面図、詳細図、衛生図面、空調図面、スリーブ図などの各種図面を、用途に応じて切り出すことができます。
各図面のデータは、CGも併せて常に連動するため、一ヵ所に加えられた修正は、瞬時に関連データに反映されます。2次元CADでは一か所の修正があった場合、それに関連する図面をすべて修正する必要がありましたが、元となるモデルから各図面を書き出すという手順になるので、元を修正すればすべてに適応されるというわけです。
2.高精度な図面
レブロの3Dモデルは平面・断面の整合性を常に確保し、配管の勾配処理もリアルに再現するので、スムーズに設計することができます。平面から高さの情報を入力できますので、負荷を感じることなく効率的に3D作図が行えます。
3.直感的な操作が可能
ハンドル機能という独自の機能があり、コマンドを起動することなく作図・編集を実行することができます。コンテキストメニュー(右クリックメニュー)により、指定したデータに対して編集可能なコマンドを選択することができ、直感的な操作できるので、短期間でのCAD操作を習得することができます。
4.マルチコアプロセッシング・64ビット対応
大型物件も取り扱えるようにマルチコアプロセッシング、64ビットOSに対応しています。
BIM案件などの大容量建築IFCデータ(互換データ)でも安心してレブロに取り込み、設備データを入力することができます。
5.BIMに対応している
フロアレベルを指定しての配管・ダクトなどのルーティングに対応しています。部材や機器の属性情報の編集やメンテナンスも容易に行えます。これから建設の世界ではBIMが通常となっていくと思われますので、BIMに対応しているかはとても重要です。
レブロを体験してみたい方に
レブロを実際に体験できるセミナーも行っているようです。どんな操作性なのか確かめることができるのは、ありがたい機会です。レブロの公式ページで日程や開催場所について知ることができますので、興味がある方は確認してみてください。