CADとイラストレーターの互換性やその活用法

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CADとイラストレーターの互換性やその活用法

コンピュータによる作業はあらゆる業界において導入され、それぞれに適したソフトが活用されています。建築など、設計図面を描くのに特化したソフトとしてはCADが有名です。一方デザインに係る仕事ではイラストレーター(illustrator)と呼ばれるソフトが使用されることが多いです。主な活躍の場は異なりますが、これらのツールを上手く組み合わせることでより便利さを高めていくことが可能になります。

目次

CADについて

「CAD」という言葉自体はある特定のソフトを表すものではありません。コンピュータによる設計や、そのツールのことを意味します。設計の手助けとなるソフトを具体的に挙げるとAutoCADやJWCADなどがありますが、一般的にはこうしたソフトの総称としてCADと呼ぶこともあります。どれも設計図を描く際に便利な機能が豊富に組み込まれており単純な繰り返し作業を自動化することや、管理なども簡単にできるようになることで効率的に仕事ができます。

イラストレーターについて

こちらはAdobeの開発したソフトの一つですが、ドローイングソフトとして非常に人気でデザイン系の仕事であれば多くの場面で使われています。グラフィックデザインでは必須とも言われており、同じくAdobe開発の「フォトショップ」というソフトと共に使っている人は多いです。イラストレーターではCADに近い使い方ができることから設計関連の仕事をしている人にも使用している人が多くいます。

CADに加えてイラストレーターを使う利点

イラストレーターはあるものを描くという点でCADとそもそもの活用の仕方が共通していますが、当然設計図面に関してはCADのほうが優秀です。しかし場合によってはイラストレーターも合わせて使いたいということもあります。CADの場合設計図を完成させることが主な目的であるためデザイン性はそれほど求められません。図面としての規約を守って描くことで専門家が見れば何の問題もなく、必要な情報のみを得ることができるからです。しかしイメージ図として表現したい場合や、プレゼンなどで「魅せる」図面を作りたい場合にはイラストレーターによる加工が有効的です。CADによって線をつなぎ合わせた図を作成し、このデータをイラストレーターに引き継ぐことで美しい見た目に仕上げていくことができます。イラストレーターを使えばパースと呼ばれる遠近法を使った図を作ることもでき、視覚的に分かりやすいものが作れるでしょう。

CADとの互換性も良い

CADと言ってもソフトによってはイラストレーターとの互換性に違いが出てきますが、多くの場合データの移行が可能です。プラグインで機能を拡張して互換性を高めることもできるので一度やり方を覚えれば簡単にCADとイラストレーターとの橋渡しができるようになるでしょう。基本的にイラストレーターではDXFやDWGのファイルを読み込むことはできます。逆にCAD側でもイラストレーターで保存されるAI形式は読み込めることが多いです。拡張子に注意し上手く活用していきましょう。

イラストレーターはCADユーザーにもおすすめ

これまでCADのみを使用し続けていた人もイラストレーターというソフトを使えるようになれば、これまでと違った図面の見せ方、そして働き方にも幅が出てくることでしょう。