3D-CADの種類とそれぞれの特徴
立体モデルの作成が可能な3D-CADは、機械設計を行うような業界ではほぼ導入されているほど普及しています。3D対応したCADにも非常に多数のソフトがあります。それぞれ機能性から分類することができ、出来ることにも違いがあります。ソフトごとの特徴を押さえて自分に合うものを選択しましょう。
目次
使用場面から考える
一般的に設計と呼ばれる業務からデザインに関わるものまで、幅広く3D-CADの導入が進んでいます。機械製図用のCADや建築用のCAD、電気系から土木系、さらにはアパレルにおいても専用のCADソフトがあります。共通している機能も多くありますが、まず3D-CADの購入を考える場合目的を明確にしましょう。特に事業などで専門的な物の設計をするのであればその分野に特化したソフトを使うことで便利なツールなどが使用でき、作業効率を大きく上げられます。
性能別に考える
次に、どれだけ本格的な製図を必要とするのかを考えます。どのような機能が欲しいかという事も考え、その機能が搭載されているか調べていきます。CADソフトを性能別に見ると、「ハイエンドCAD」「ミッドレンジCAD「ローエンドCAD」の3つに分けることができます。ハイエンドCADは非常に機能性が高く複雑な設計からシミュレーションを使った解析機能までできるものがあります。大手メーカーでの導入が多くなっています。ミッドレンジCADはハイエンドCADほどではないものの多くの機能を持っており使用している企業も多いです。ローエンドCADになると無料で使用できるソフトもあり個人的な使用率が高いです。基本的な操作は可能ですが大規模な設計になると機能的に不十分さを感じることになるでしょう。
人気のCADソフトについて
3D-CADのソフトは種類によって価格に大きな幅があります。ローエンドCADとハイエンドCADを比べると無料から数百万円までの幅があります。ハイエンドCADの場合百万円を超えてくるため個人での利用はほぼありません。ミッドレンジCADでさえ数十万円から百万円を超えてくるものもあります。しかし数万円ほど負担すれば多くの機能を持ったソフトを使うこともでき、それぞれの具体的な機能を確認して選んでいく必要があります。
Fusion360
このソフトは年額または月額での支払いとなり維持費が必要となりますが高機能なCADソフトとしては比較的安価に使用できます。商用利用をしなければ無料で使うこともでき人気も高いソフトです。
SolidWorks
機械や家電製品等の設計を行う企業で多く導入されています。3D-CADとして幅広い機能を備えていますがそれだけに価格は安いとは言えません。
Inventor
3Dとの親和性が良く、BIMへの対応もしています。非常に豊富な部品ライブラリがあるのも特徴的です。
CATIA
ハイエンドCADのソフトで、日本の大手自動車メーカーにも導入されています。パーツやアセンブリの数が膨大になってくる製品にも対応でき、あらゆるものの製図ができることでしょう。複雑な3Dモデルが作成できるだけでなくNC加工シミュレーションや解析機能もあり製造に関わる多くの工程においてサポートしてくれます。
対応言語やレファレンスで比べるのも有効的
紹介したソフト、この他多くの人気ソフトはほとんどが海外産です。そのため日本語対応しているかどうかや、調べ物をしたいときに参考となるWEBサイトが多数あるかどうかで判断するのも良いでしょう。