設計図や工事図面、間取り図などを描くために必要なCADのソフトには、様々な種類があります。機械設計、設備設計、電気工事、土木工事分野、建築分野など、それぞれの分野ごとにどのような種類のCADがあるのでしょうか。

最もシェアの大きいAutoCAD

AutoCADはAutodesk社が販売している有料のCADソフトです。

３Dの図面を作成できるAutoCAD、２Dの図面を作成できるAutoCADLTがあります。多くの企業で使われている、最もシェアの大きいソフトです。

AutoCADはWindows対応のソフトになります。年度ごとに推奨容量が異なりますが、Autodesk社のホームページで確認することができます。

AutoCADの動作環境

動作環境が整っていれば、ノートパソコンでも十分作業可能です。

AutoCADの種類

AutoCADには３D図面を作成できるAutoCADと、２D図面のみのAutoCADLTがあります。AutoCADは２Dも作成できるので、３D、２Dどちらも作図する場合はAutoCADをダウンロードするとよいでしょう。

また、建築以外にも、分野ごとに様々な細かい分類のパッケージ商品があるのもAutoCADの特徴です。

土木業向けのパッケージとしては、上下水道工事や電力、鉄道、ガスなどのインフラ系の設計に特化したAutoCADMap３Dがあります。
また、道路計画や土地開発に特化した３DCADソフトウェアのAutoCADCivil３Dなどもあります。
土木パッケージ版をすべてまとめたArchitecture Engineering Construction Collectionなどもあります。用途に応じて使い分けが可能です。

製造や機械設計向けとしては、機械部品の設計が可能なAutoCADInventorLTや細かい設計が可能で解析機能などもついたAutoCADInventorProfessionalなどもあります。

JW－Winのソフト

JWはAutoCADと並んでシェアの多いソフトですが、こちらはフリーのソフトで、ダウンロードすればだれでも自由に使うことができます。
中小企業などで導入しているところが多いですが、AutoCADとファイルの互換性がないため、AutoCADで作成した図面データをJWで見ることやJWで作成した図面データをAutoCADで見たり編集したりすることはできません。

AutoCADに比べると扱いやすいソフトです。

VectorWorksのソフト

建築分野の中でも、店舗開発や内装などの作図に特化したソフトがVectorWorksです。
設計から内装の３Dのイメージ図までを作成することができる汎用性の高いソフトです。
インテリアデザイナーやインテリアコーディネーター、空間ディスプレイデザイナーなどの現場で使用されることもあります。